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Last Update : 2021.07.26 

会長のご挨拶

日本核磁気共鳴学会会員の皆様へ

平成14 年にNMR討論会を母体とし日本核磁気共鳴学会が発足してから、2年を経過致しました。初代会長荒田洋治先生の下に試行錯誤を繰り返しつつ、日本における核磁気共鳴研究の中核を担う学会として、様々な活動を通じて会員各位のご期待に答えるように努力して参りました。昨年度に実施された会員間の互選による役員選出の結果、平成16年4月より2年間会長職を引き受けさせて頂くことになりました。会員数も順調に増加し、現在は約400名を数えております。安藤勲副会長、新任理事・評議員諸氏、更には維持会員企業の皆様の助けを借りながら、何とか重責を全うするべく努力致す所存ですのでよろしくお願い致します。

さて、昨年のNMR討論会の席上におきましても、2003年度のNMR討論会以外の本学会の活動に関し簡単に報告致しましたが、ここにもう一度振り返り、合わせて2004年度以降の本学会の活動予定について述べさせて頂きます。

〔1〕JASS’03-Winter School
アジア地域の生体系NMRの振興を図るため国際生物物理学会(IUPUB)のNMRTask Force からの本学会への要請を受け、阿久津秀雄理事を組織委員長としてJSPS、阪大蛋白研、及び本学会の維持会員企業の助成により開催されました。IUPUBにとっても初めてのアジア地区でのNMR啓蒙活動であり、また本学会としても初めての国際貢献となりました。アジア10カ国から40名を越える参加者を得て、2004年1月19−31日に大阪大学を中心に成功裏に開催致しました。20名に達する国際的に著名な研究者、若手研究者を講師として招き、基礎から最先端までの幅広い生体系NMR分野を含んだ講義・実習を通し、国際交流の観点からも大きな成果があったと思います。尚、我が国からの参加者は本学会の会員(学生会員)を受講資格とし、ホームページなどを通して会員に向けての広報活動を行いました。

〔2〕京極記念基金
本学会の創立時の理事であられた故京極好正大阪大学名誉教授のご遺族からの申し入れを受け、同理事の学会への貢献を記念した基金300万円を若手研究者の海外渡航費用の助成に利用させて頂くことに致しました。現在はその助成方法などを含めて運営に関する枠組みを検討中ですが、2004年度に開催されるISMAR、或いは2005年初めに開催されるICMRBSなど、本学会とも縁の深い重要な磁気共鳴国際会議で研究発表を行う若手研究者の内、渡航費用の助成を必要とするものを本会のホームページを通して公募し選定することになると思います。近々に詳しい枠組みをお知らせできる予定です。

〔3〕若手ポスター賞
第41回NMR討論会(朝倉哲郎世話人)において導入された若手ポスター賞は2003年度の討論会に継続され、若手研究者には好評のようです。これまでは世話人の名前で賞状、及び副賞を授与してきましたが、今後は本賞を学会における様々な顕彰活動の一環として位置づけて行くべきでしょう。

〔4〕国際学会共催の件
NMR討論会の学会化に伴う利点の一つは、準備期間に長期を要する国際学会の活動基盤を設立できることにあります。ISMARを我が国で開催する可能性、1998年に開催されたICMRBSを再度招聘する可能性など大きな国際学会の開催母体として本学会の存在は益々重要となってきました。また、既に4回を数える日本と台湾のNMRシンポジウムは2004年度には台湾で開催される予定です〔詳細未定〕。アジア地区でのNMR研究が大きく発展する状況になれば、討論会を拡大し、米国のExperimental NMR Conferenceのように国際学会化する可能性も出てきます。次世代の若手研究者を中心に、このような国際化へ対応が本学会における将来の主要な活動の一つとなるでしょう。

〔5〕国内の関連学会との共催の件
2003年度においては、下記の学会・集会より共催の申し込み、或いは会員への広報の要請がありました。関連学会との連携を積極的に推進する本学会にとっても好ましいことであり、ホームページに掲載しました。

(国内)
1)タンパク3000プロジェクト公開シンポジウム
主 催 文部科学省、タンパク3000プロジェクト公開シンポジウム実行委員会
開催日 平成15年9月26日
開催地 東京国際交流館

2)日仏構造プロテオミクスワークショップ
主 催 日仏構造プロテオミクスワークショップ実行委員会
開催日 平成15年11月10日(月)〜12日(水)
開催地 東京大学(弥生講堂・一条ホールおよび農学部一号館8番教室)

3)NMR2003
主 催 東京NMR懇談会
開催日 平成15年12月13日
開催地 東京都立大学 国際交流会館大会議場

4)JASS’03−生命科学のフロンティアを切り拓く核磁気共鳴
Winter School on NMR Spectroscopy at the Frontier of Progress in the Life Sciences
主 催 大阪大学蛋白質研究所・日本学術振興会
共 催 国際生物物理学会・日本核磁気共鳴学会
開催日 平成16年1月19日 〜 平成16年1月31日 
開催地 大阪大学蛋白質研究所

5)CREST−IPR国際シンポジウム
Frontier of Biological NMR Spectroscopy - In Memory of Late Prof. Kyogoku -
開催日 平成16年1月26日−27日
開催地 千里ライフサイエンスセンター

6)第5回若手NMR研究会
共 催 日本核磁気共鳴学会
開催日 平成16年年6月4日〜6 日
開催地 箱根高原ホテル

(海外)
7)第21回生体系磁気共鳴国際会議
XXIst International Conference on Magnetic Resonance in Biological Systems

今後はホームページに会員宛て情報を掲載するだけでなく、本学会の教育、啓蒙活動を視野におき、国内の若手育成活動にも積極的に関わって行きたいと思います。

以上、概観しましたように2003年度には漸く学会として活動が軌道に乗りつつある状況をご理解頂けたことと思います。4月からは新年度の会費納入時期でもあります。今後は、会員各位からの積極的なご意見、ご批判を頂きながら、新役員一同、会員数の一層の増加を図りつつ、様々な活動の一層の拡充を通じて本学会を盛り立てて行きたいと願っておりますのでよろしくお願い致します。

平成16年4月1日

日本核磁気共鳴学会
会長 甲斐荘 正恒